南海トラフ巨大地震は、日本政府や専門家によって長年警告されてきました。しかし、経済産業研究所の藤和彦氏は「南海トラフ地震は存在しない」と主張しています。この説の背景には、プレート説の疑問点や、地震を利用した利権構造があるとされています。本記事では、南海トラフ地震が作られた経緯、プレート説の問題点、そして利権の実態について解説します。
南海トラフ地震は本当に起こるのか?
一般的に南海トラフ地震とは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込むことで発生する巨大地震とされています。しかし、藤氏によると、この「南海トラフ地震」という概念自体が2011年の東日本大震災後に作られたもので、それ以前には存在しなかったと指摘しています。
従来は、東海地震・東南海地震・南海地震という3つの別々の地震が議論されていました。しかし、東日本大震災後、「想定外」の事態を防ぐために、これらをまとめて「南海トラフ地震」として警戒するようになったのです。
南海トラフ地震の問題点
- 新しい概念:2011年以降に生まれた「架空の巨大地震」との指摘
- フィリピン海プレートの起源が不明:沈み込むとされるプレートが、どこで生まれたのかが未確認
- すべてのエリアを一気に割れる前提が必要:マグニチュード9級の地震を想定するためには、すべての震源域が同時に動くという不自然な設定が必要
プレート説の疑問点:地震の本当の原因とは?
従来のプレート説では、地球の表層にプレートが存在し、それが動くことで地震が発生すると説明されます。しかし、この理論には多くの問題点が指摘されています。
プレート説の3つの疑問
- プレートの枚数が不明確:地球上に何枚のプレートがあるのか、未だに確定されていない。
- フィリピン海プレートの生成場所が不明:プレートが生まれるはずの海底山脈が見つかっていない。
- プレートの動く原理が不明:プレートがなぜ動いているのか、科学的に証明されていない。
特に大きな問題として、火星や金星でも地震が発生しているが、そこにはプレートが存在しないという点が挙げられます。つまり、地震の本当の原因はプレートの動きではなく、地球内部の熱の移動(熱移送)が関係している可能性が高いのです。
熱移送説とは?地震の新しいメカニズム
熱移送説は、地球内部の熱の流れが地震を引き起こすとする理論です。この説によると、以下のような流れで熱が地震を引き起こします。
- 地球内部の高温の熱が特定のルートを通って上昇する
- 熱が地表に近づくと、火山活動や地殻変動を引き起こす
- その結果、圧力が高まった地域で地震が発生する
熱移送説が説明できる現象
- 火山と地震の関係:霧島火山帯や白山などの火山地帯で地震が頻発
- 大陸移動の矛盾:プレートではなく熱の動きが原因
- 火星や金星での地震:プレートがなくても熱によって地震が発生
この理論を支持するデータとして、日本全国に4000箇所以上設置された地震計のデータを活用すれば、より正確な地震予測が可能になると考えられています。
南海トラフ地震は利権化している?
南海トラフ地震は、防災対策や国土強靭化の名目で莫大な公共事業を生み出しています。
利権の実態
- 防波堤やインフラ整備に巨額の予算が投入される
- 特定の地域(例:和歌山県)に多額の公共事業資金が流入
- 防災産業が活発化し、経済効果が生まれる
藤氏は、南海トラフ地震は架空の災害を前提にした利権構造の一部になっていると指摘しています。実際に、2012年に南海トラフ地震の想定震源域が拡大されたことで、日向灘(宮崎県)で発生した地震も「南海トラフの一部」とされるようになりました。
このように、「南海トラフ地震が起こるかもしれない」という不安を煽ることで、防災対策の予算を増やし、特定の地域や企業に利益をもたらす構造が存在しているのです。
首都直下型地震のリスクは?
藤氏によると、日本で本当に警戒すべき地震は首都直下型地震であり、特に沼津~富士五湖周辺が危険だと指摘しています。
- 箱根・富士山周辺は火山が多く、熱の移動が活発
- マグニチュード7クラスの地震が発生する可能性がある
- 縦揺れに対する対策が不十分(例:新幹線や高速道路の耐震化)
まとめ:地震を正しく理解し、防災対策を見直すべき
南海トラフ地震が起こるという前提で防災政策が進められていますが、その科学的根拠には疑問が多く、利権構造が関係している可能性が高いことがわかりました。
✅ 地震の本当の原因は、プレートではなく熱の移動である可能性が高い
✅ 南海トラフ地震は、2011年以降に作られた概念である
✅ 地震を利用した公共事業や防災対策が、利権化している可能性がある
✅ 本当に警戒すべきは、首都直下型地震である
これからの地震研究は、プレート説だけに固執せず、熱移送説などの新しい視点を取り入れながら、より実証的なアプローチが求められるでしょう。
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