「どうしていつもこうなんだろう?」「もっと良いやり方があるんじゃないか?」
そんな疑問を持ちながらも、「これが普通だから」「失敗したらどうしよう」と考えてしまい、新しい挑戦に踏み出せないことはありませんか?
今回紹介するのは、アダム・グラント著『ORIGINALS 誰もが人と違うことができる時代』。
この本では、オリジナリティを発揮し、新しいアイデアを形にして成功する方法について解説されています。
本記事では、本書のポイントを分かりやすくまとめ、日常や仕事で「普通の人」が「天才的な発想」を生み出すための秘訣を紹介します。
オリジナリティとは何か?
「オリジナリティ」と聞くと、多くの人は「誰も思いつかない新しいアイデアを生み出すこと」だと考えがちです。しかし、本書ではオリジナリティには「新しいアイデアを形にして成果を出すこと」が含まれるとされています。
つまり、「アイデアを思いついただけ」では不十分。
それを実際に行動に移し、現実の中で実現する力があってこそ、本当のオリジナリティなのです。
オリジナリティを妨げる「デフォルト思考」とは?
オリジナリティを発揮するには、私たちが無意識に受け入れている「デフォルト思考(当たり前を疑わないこと)」を打ち破る必要があります。
たとえば、スマートフォンを買ったとき、多くの人は最初からインストールされているウェブブラウザをそのまま使い続けます。しかし、もっと使いやすいブラウザがあると知って試す人もいます。
このように、日常の中で「これは本当に最善の方法なのか?」と疑問を持つことが、オリジナリティを育む第一歩です。
「普通の人」がオリジナリティを発揮できない理由
オリジナリティを発揮できない原因として、本書では以下の2つを挙げています。
1. 沈黙文化(新しい意見を言いづらい雰囲気)
職場や社会では、新しいアイデアを表明することが難しい雰囲気があります。
例えば、NASAのスペースシャトル「コロンビア号」の事故では、発射時の断熱材の剥がれによるリスクをエンジニアが認識していたにもかかわらず、「上層部に反対意見を言うと不利になる」と感じ、問題を指摘できませんでした。その結果、大事故につながったのです。
2. デフォルトの力(当たり前を疑わない)
私たちは、昔からある習慣やルールを無意識に「正しい」と思い込んでいます。
例えば、メガネ業界では「高価であること」が当たり前とされていました。しかし、新興企業「ワービーパーカー」は、「メガネをもっと安く提供できるのでは?」と考え、オンライン販売モデルを導入。これにより、業界の常識を覆しました。
このように、「当たり前」と思われていることを疑うことで、画期的なアイデアが生まれるのです。
オリジナリティを発揮するための具体的な方法
では、どうすればオリジナリティを発揮できるのでしょうか?本書では2つのアプローチを紹介しています。
1. リスク・ポートフォリオを活用する(リスクを管理しながら挑戦する)
多くの人が、新しいことに挑戦するのをためらう理由は「失敗したらどうしよう」というリスクへの不安です。しかし、リスクをゼロにするのではなく、分散させることでリスクを管理できます。
例えば…
- 仕事を辞めて新しいキャリアに飛び込むのはリスクが高いが、まずは副業やオンライン講座でスキルを学びながら様子を見る
- 新しい趣味を始めるとき、高額な道具を揃えるのではなく、まずはレンタルや中古品で試す
このように、「小さなリスク」から始めることで、大きな挑戦もしやすくなります。
2. 支援と連携を活用する(他者の力を借りる)
新しいアイデアを成功させるためには、自分1人でやろうとしないことが重要です。
例えば…
- スティーブ・ジョブズは、社内での反対意見にも耳を傾け、最終的により良いアイデアを採用した
- 信頼できる人に「最近こんなことを考えているんだけど、どう思う?」と相談してみる
- 具体的に「この部分について手伝ってくれない?」と頼むことで、周囲を巻き込んでいく
1人で悩むのではなく、他者の視点を取り入れることで、アイデアはさらに洗練され、成功の可能性が高まります。
まとめ:あなたのオリジナリティを発揮しよう!
本記事では、『ORIGINALS』から学べるオリジナリティを発揮する方法を紹介しました。
ポイントをおさらいすると…
- オリジナリティは「アイデアを形にすること」
- 「沈黙文化」や「デフォルトの力」がオリジナリティを妨げる
- リスク・ポートフォリオを活用して、リスクを分散しながら挑戦する
- 支援と連携を活用し、周囲の力を借りながらアイデアを磨く
これらの方法を活用すれば、「普通の人」でもオリジナリティを発揮し、天才的な発想を生み出せるようになります。
最後に質問です!
あなたが今、「当たり前」と思い込んでいることは何ですか?
それを1つ疑ってみることで、新しいアイデアが生まれるかもしれません。