皆さん、TikTokやInstagramを見始めると、時間を忘れてしまうことはありませんか?もし、その「止まらない感覚」を勉強に応用できたらどうでしょうか?
今回は、語学学習アプリ「Duolingo(デュオリンゴ)」の共同創設者ルイス・フォン・アーン氏が語る「学習をソーシャルメディア並みに中毒的にする方法」について解説します。なぜ、Duolingoは世界中の学習者を夢中にさせるのか?その仕組みを学ぶことで、あなたの勉強法も大きく変わるかもしれません。
なぜ勉強は続かないのか?
勉強を習慣化するのは簡単ではありません。その一方で、SNSやスマホゲームにはまってしまうことはよくあります。これは、「学習」と「娯楽」の設計の違いによるものです。
-
SNS・ゲームの特徴
- すぐに楽しさを感じられる
- フィードをスクロールするだけで刺激が得られる
- 目に見える報酬(いいね、フォロワーの増加)がある
-
勉強の特徴
- 効果がすぐに実感しにくい
- 集中力が必要で疲れる
- 報酬が得られるまで時間がかかる
この違いから、多くの人は勉強よりもSNSに時間を使ってしまいます。しかし、学習にゲームの要素を取り入れれば、勉強を続けやすくなるのです。
Duolingoが実践する「ハマる学習」の仕組み
Duolingoは、語学学習をゲームのように楽しめるように設計されています。その中で特に重要な3つのポイントを紹介します。
1. ストリーク機能(連続学習の可視化)
Duolingoでは「何日間連続で学習したか」が記録される「ストリーク機能」があります。1日でもサボるとカウントがゼロに戻るため、「せっかく続けてきたのに、もったいない!」という心理が働くのです。
この仕組みにより、365日以上学習を継続するユーザーも多く、特に日本では世界で最もストリークを続ける人が多いそうです。
2. スマホ通知の活用
SNSの通知はしつこく感じることもありますが、Duolingoの通知は「勉強を忘れないためのリマインダー」として機能します。
さらに、「最後にリマインダーを送ります。もう必要ないようですね」と通知すると、多くのユーザーが『やっぱりやる!』と戻ってくる」という心理学を応用した仕掛けも。
3. ゲームのような報酬と競争
Duolingoには、「レベルアップ」「バッジ獲得」「ランキングシステム」などの要素があり、努力が視覚的に反映されます。これはゲームと同じ仕組みで、「次の報酬を得るためにもう少し頑張ろう」という気持ちを引き出します。
勉強を習慣化するためにできること
Duolingoの成功から学べることを、日常の勉強に応用する方法を紹介します。
1. 「ストリーク記録」をつける
毎日勉強した日数をカレンダーやアプリで記録し、途切れさせないようにする。
2. 「通知」を活用する
スマホのリマインダー機能を使い、決まった時間に勉強を始める習慣を作る。
3. 「小さな目標」を設定する
いきなり大きな目標を立てるのではなく、「毎日10分だけ」「単語を5つ覚える」など小さな達成感を積み重ねる。
4. 「ごほうび」を設定する
例えば、「1週間勉強できたら好きなスイーツを食べる」「1ヶ月続いたら新しい文房具を買う」など、自分へのご褒美を用意するとモチベーションが続きやすくなります。
まとめ
Duolingoの成功から学べる「ハマる勉強法」のポイントは以下の通りです。
- ストリーク機能を活用し、途切れさせない
- スマホ通知で勉強の習慣化をサポート
- ゲームのように報酬や競争要素を取り入れる
- 小さな目標とご褒美を設定する
SNSに時間を奪われがちな人は、その時間の一部を学習に置き換えてみてはいかがでしょうか?「10分だけ」と思って始めた勉強が、いつの間にか毎日の習慣になっているかもしれません。
あなたも今日から「勉強にハマる仕組み」を試してみましょう!