この記事では、「どうすれば競合よりも高い価格で商品やサービスを売れるのか?」という悩みに対して、年商100億円企業の社長が語るマーケティングの本質を解説します。価格競争に巻き込まれず、価値を高めて売る方法を知りたい方は必見です。
高値で売るために最も効果的な方法は「ストーリーを語ること」
高値で売る方法として最も即効性があるのは、「商品のストーリーを語ること」です。
アメリカでは、100円のガラクタにストーリーを付けた結果、63倍の価格で売れたという有名な実験もあります。
- 機能:100円
- ストーリー付き:6,300円
- → 価格差63倍!
つまり、人は機能や性能だけでなく、「その商品が持つ背景や意味」に価値を見出してお金を払っているのです。
ストーリーが生む3つの価値とは?
商品やサービスにストーリーを加えることで、以下のような“目に見えない価値”が加わります。
1. 機能的価値
これは普通の価値。例:ノートが書ける、マッサージで肩こりが取れる。
2. 社会的価値
その商品を使うことで、自分のステータスやブランドイメージが高まる価値。
- 例:ルイ・ヴィトン=高品質&ステータス
- モンブラン=歴史的人物が使っていた
3. 精神的価値(情緒的価値)
「自分らしさ」や「夢」を感じさせる価値。
- 例:ピカソやヘミングウェイが愛したノート(モレスキン)=芸術家になれる気がする
サービス業でも「人のストーリー」で価格は上がる
「モノ」に比べて差別化が難しいサービス業(美容室や整体など)でも、提供者本人のストーリーを語ることで、高値で売ることが可能です。
例えば:
- 「寺で伝説のばあちゃんからマッサージを学んだセラピスト」
- 「海外の修行で身につけた特殊技術を持つ美容師」
その人に「やってもらいたい」という需要が増えれば、自然と価格も上がります。
コモディティ化した商品ほど、ストーリーが効く
コモディティ(差別化が難しく、価格競争に陥りやすい商品)ほど、ストーリーやデザインで価値をつける必要があります。
例:
- 水:スタバの瓶入りウォーター=700円
- ノート:モレスキン=5,000円(中身は普通の紙)
- ペン:モンブラン=30万円(使いづらくても“伝説”がある)
Appleも同じ手法
機能での差別化が難しい中、Appleは「デザイン」と「ブランドストーリー」で成功しました。
ストーリーが売上に与える影響とは?
商品 | 機能的価値 | ストーリー | 販売価格 |
---|---|---|---|
通常のノート | ◎ | ✕ | 約200円 |
モレスキン | ◎ | ◎(ピカソが使用) | 約5,000円 |
ペン | ◎ | ✕ | 300円 |
モンブラン | △ | ◎(偉人の名前シリーズ) | 約30万円 |
→ ストーリーが加わるだけで価格は大幅アップ!
FAQ
Q1: 商品にストーリーがない場合はどうすれば?
A1: 開発者の想いや、お客様の声、使われたシーンなども立派なストーリーになります。
Q2: ストーリーって嘘でもいいの?
A2: 実験ではフェイクのストーリーも使われましたが、現実では誠実なストーリーテリングが信頼につながります。
Q3: どうやってストーリーを作ればいい?
A3: 以下の要素を意識して構成すると効果的です。
- なぜ作ったのか(想い・課題)
- 誰のために作ったのか(ターゲット)
- どんなエピソードがあるか(失敗・成功体験など)
まとめ
高い値段で商品やサービスを売るには、「価格」ではなく「価値」に目を向けることが重要です。そしてその価値を最大限に引き出すためには、「ストーリー」が最強の武器になります。
- 価格はストーリーで跳ね上がる
- 人は機能よりも意味にお金を払う
- サービス業でも人のエピソードで差別化可能
あなたの「売っているもの」に、どんな物語を加えられるかをぜひ考えてみてください。