2025年3月にサービスが開始されたJR中央線快速・青梅線のグリーン車。快適な座席で通勤や移動ができると話題になっていますが、SNSでは「無賃乗車(タダ乗り)」が相次いでいると報告されています。
一体なぜこのような事態が起きているのでしょうか?今回はその原因と背景、さらに正しいグリーン車の利用方法についてわかりやすく解説します。
グリーン車サービス開始と無賃乗車の実態
JR中央線のグリーン車は、2024年秋から2025年3月14日まで「お試し期間」としてグリーン券不要で利用可能でした。しかし現在は、グリーン券の購入が必須となっています。
それにもかかわらず、SNS上では以下のような声が多く見られます。
- 「赤ランプのまま座ってる人、無賃乗車じゃないの?」
- 「グリーン券払わず座ってるおっさん多すぎ」
- 「アテンダント来なければそのままタダ乗り?」
グリーン券を買わずに乗るのは違法行為
グリーン券を購入せずグリーン車に乗る行為は、鉄道営業法第29条により「不正乗車」として2万円以下の罰金が科される可能性があります。
つまり、知らずに乗ったとしても言い訳はできず、運が悪ければ罰金の対象になるのです。
グリーン券の正しい買い方と利用方法
1. グリーン券の購入方法
グリーン車に乗るには、通常の乗車券(または定期券)とは別にグリーン券が必要です。購入方法は以下の通りです:
- モバイルSuicaやSuicaカードから購入
⇒ 「Suicaグリーン券」としてお得な料金で購入可能(例:営業キロ50kmまで750円) - 駅の券売機または車内で購入
⇒ 紙のグリーン券を発行するタイプ。通常料金(例:50kmまで1010円)になることが多い
2. 車内での使い方
- グリーン券購入後、座席上のグリーン券読み取り部にSuicaをタッチ
- タッチするとランプが赤(空席)→緑(着席)に変わる
これを行わないと、アテンダントに無賃乗車と疑われる可能性があります。
無賃乗車が発生してしまう理由とは?
無賃乗車が続出している理由には以下のような背景があります。
誤って乗車してしまうケース
JR東日本によれば「グリーン料金が必要であることをご存じないお客さまが、誤って乗車されるケースがある」とのことです。とくにお試し期間の影響で、そのまま乗っても良いと勘違いしてしまう人も多いようです。
アテンダントが巡回しない時間帯・駅区間が存在
- 駅間が短いと、グリーンアテンダントが来ないこともある
- これを利用して「見つからなければラッキー」と考える悪質な利用者も一部存在
FAQ
Q1: グリーン券を買い忘れてしまった場合、後から買える?
A1: 車内でも購入可能ですが、通常料金(高い方)が適用されます。あらかじめSuicaで購入しておくのがオススメです。
Q2: 赤ランプのままだとどうなる?
A2: アテンダントが確認に来た際、未購入だと不正乗車と見なされる可能性があります。必ずタッチしましょう。
Q3: グリーン車で罰金を払うケースって本当にあるの?
A3: 実際に発生したという報道は少ないものの、法律上は最大2万円の罰金が科される可能性があります。
まとめ
中央線のグリーン車はとても便利で快適なサービスですが、正しく利用することが大前提です。知らなかったでは済まされず、罰金のリスクもあるため、以下を徹底しましょう。
- 乗車前にグリーン券を必ず購入
- Suicaグリーン券はお得なので活用する
- 車内ではランプが緑になるまで必ずタッチ
今後さらに利用者が増えると、取締りも強化される可能性があります。快適な移動を保つためにも、マナーとルールを守って利用しましょう。