民泊が人気を集める一方で、トラブルも後を絶ちません。今回は、大阪府内の民泊施設に1人で予約したはずの外国人客が実際には6人で滞在し、部屋中にゴミを散乱させたという驚きの出来事が話題になっています。
民泊経営者が実際に体験した「無断宿泊トラブル」について詳しく解説し、今後同じような被害を防ぐための対策も紹介します。
1人予約で6人宿泊!?民泊経営者が直面した衝撃の事実
2025年3月、大阪府で民泊施設「CATAN」を運営する経営者が、Airbnb経由で1人分の予約を受けた中国人観光客の滞在後、6人が宿泊していた事実に気づきました。
ゴミだらけの部屋と持ち去られた備品
チェックアウト後に部屋を確認したところ、以下のような状態だったそうです:
- テーブルの上にチュウハイの空き缶やレシートが散乱
- トイレの床には使用済みのトイレットペーパー
- 洗面台には汚れたタオルや化粧品、ヒゲソリ
- グラスなどの備品が無断で持ち去られる
このようなマナー違反の行為は、たとえ一部の利用者によるものであっても、経営者にとって大きなストレスと損失になります。
Airbnbを通じて追加料金と清掃費を請求
民泊経営者はすぐにAirbnbに連絡し、追加人数分の料金と特別清掃費を請求。
Airbnbのサポートも迅速に対応し、次のような報告がありました:
- 宿泊者本人から謝罪
- Airbnbが追加人数分の料金と清掃費を回収
- 経営者側は警察への被害届は見送り
今回の費用について
具体的な金額は公表されていませんが、数万円程度の追加請求が認められたとのこと。大きな金銭的損害ではなかったものの、精神的な疲弊や清掃の手間を考えると、大きな負担だったことは間違いありません。
民泊トラブルを防ぐための対策とは?
こうしたトラブルは珍しくないため、民泊運営者には以下のような予防策が求められます。
1. 予約内容の確認と事前ヒアリング
- 「1人で予約された場合、本当に1人だけが宿泊するのか」確認
- 滞在目的や到着時間なども事前にヒアリングすることでリスク回避
2. デポジット制度の導入(Airbnb以外の独自予約サイトで)
- 破損や盗難に備えた保証金制度
- 問題があれば返金しないというルール明示
3. 利用規約を明文化し、翻訳して掲示
- 中国語や英語などでマナーとルールを明記
- 室内の掲示だけでなく、予約時の自動メッセージに含める
FAQ
Q1: 民泊で無断宿泊をされた場合はどうすればいいですか?
A1: まずは証拠写真を撮り、予約サイトのサポートに報告しましょう。Airbnbのような大手サイトであれば、対応してくれるケースが多いです。
Q2: 清掃費や修繕費は請求できますか?
A2: はい。利用規約に明記されていれば、追加で請求可能です。プラットフォームを通じての請求が安心です。
Q3: 民泊ではよくあるトラブルですか?
A3: 残念ながら、無断宿泊やゴミの放置などは時々報告されています。特に繁忙期や海外からの旅行者が多い時期には注意が必要です。
まとめ
今回のケースは、民泊の便利さの裏に潜むリスクとマナー問題を浮き彫りにしました。
誠実な対応をしてくれる旅行者が多い一方で、一部のマナー違反者によって経営者側が大きなダメージを受ける可能性もあります。これから民泊を始めようとする方や、現在運営している方も、「万が一」の事態に備えたルール作りや確認体制を見直すことが重要です。