2025年、企業の設備投資や生産性向上を支援する「ものづくり補助金」の公募が始まりました。本記事では、補助金の内容や申請要件、注意点について詳しく解説します。補助金を活用して事業を成長させたい方は、ぜひチェックしてください！
ものづくり補助金とは？
ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者が設備投資やシステム導入を行い、生産性向上を目指すための補助金です。
補助金の主な目的
- 生産性の向上：業務効率化や自動化のための設備導入
- 新商品・新サービスの開発：技術革新や事業拡大を支援
- グローバル展開の推進：海外進出を目指す企業の支援
補助金の種類と金額
今回のものづくり補助金には、大きく2つの枠があります。
① 製品・サービス高付加価値化枠
- 補助額：750万円～2500万円
- 特定の条件を満たすと：最大3500万円
② グローバル枠（海外展開を目指す企業向け）
- 補助額：3000万円
- 特定の条件を満たすと：最大4000万円
補助率
- 中小企業：投資額の1/2
- 小規模事業者：投資額の2/3
小規模事業者の要件
- サービス業・商業：従業員5人以下
- 製造業など：従業員20人以下
個人事業主も申請可能ですが、一定の要件を満たす必要があります。
補助金を受けるための条件
ものづくり補助金を受けるためには、以下の4つの条件を満たす必要があります。
1. 付加価値額の向上（年3%以上）
- 営業利益＋人件費＋減価償却費を、事業開始前より年3%以上増やす
- 3～5年の事業計画を立てる必要あり
2. 賃上げ（年2%以上）
- 従業員と役員の給与総額を毎年2%以上増やす
- または、最低賃金の上昇率を上回る賃上げを行う
3. 最低賃金の30円以上アップ
- 会社内の最低賃金を、現在の都道府県の最低賃金より30円以上高くする
4. 従業員21人以上の企業は、子育て支援の取り組み
- 仕事と育児の両立をサポートする制度の導入（該当企業のみ）
補助金を増額する条件（最大3500万円・4000万円）
補助額をさらに引き上げるためには、以下の追加要件を満たす必要があります。
✅ 給与総額の年平均成長率を6%以上にする
✅ 最低賃金のアップ幅を50円以上にする
この条件をクリアすると、通常の補助額よりも大幅に増額されます。
補助金の申請スケジュール（2025年）
- 公募開始：2025年2月14日
- 電子申請受付開始：2025年4月11日
- 締め切り：2025年4月25日
- 採択結果発表：2025年7月
採択された場合、2ヶ月以内に事業を開始し、2026年7月までに実績報告を行う必要があります。
申請時の注意点
✅ 最近、ものづくり補助金を受けた企業は対象外
✅ 事業計画が未達成の場合、補助金を返還しなければならない
✅ 申請はすべて電子システムで行い、PDFの提出は3枚までに制限
✅ 個人事業主は賃上げ要件を満たせず申請不可（従業員を雇えば可能）
まとめ：ものづくり補助金を活用しよう！
ものづくり補助金は、設備投資やシステム導入を考えている企業にとって非常に有益な制度です。
ただし、申請要件が厳しく、計画通り実行しないと補助金の返還が求められるため、慎重に準備する必要があります。
✅ 事業計画をしっかり立てる
✅ 賃上げ要件を満たせるか確認する
✅ 締め切り（4月25日）に間に合うように準備する
この補助金を上手に活用し、事業の成長に役立ててください！
