橘玲さんの著書 「しんどい世の中でどうすれば幸せになれますか? 無理ゲー社会の攻略法」 は、将来が不安な時代をどう生き抜き、幸せに近づけるかを解説した一冊です。
本記事では、その要点を「お金」と「人間関係」の2つの軸でまとめます。
60代で人生が「無理ゲー」になる人の特徴5つ
1. インデックス投資を損切りしてしまう人
- 株価が下落するたびに売却してしまうのはNG。
- インデックスファンドは世界全体の成長に連動しているため、長期的には右肩上がり。
- 「ガチホ(長期保有)」+再投資で複利効果を最大化 するのが鉄則。
2. 分配型ファンドを選んでしまう人
- 毎月配当が出る商品は人気だが、複利効果を削いでしまう。
- 再投資をしないと「雪だるま式の資産増加」が起こらない。
3. リスクを知らずにマイホームを購入する人
- 住宅ローンは「借金で不動産に集中投資」しているのと同じ。
- 人口減・空き家増加で不動産価値は下落傾向。
- 賃貸なら身軽に引っ越しでき、資金を運用に回せるメリットもある。
4. 円資産しか持っていない人
- 日本円だけに依存するのは「沈みゆく船に全財産を乗せる」ようなもの。
- 円安やインフレに備え、外貨や世界株式インデックスに分散すべき。
5. FIRE(早期リタイア)を目標にしてしまう人
- 完全リタイア=孤独と退屈のリスクが大きい。
- 最も現実的なのは 「プチFIRE」=資産を築きつつ緩く働き続ける生き方。
- 5000万円程度の資産+副収入で安心感を得られる。
人間関係を整理すると人生がうまくいく
現代社会では、人間関係が過去にないほど複雑化しています。
SNSや職場などで「誰とどれだけ時間を過ごすか」を選ぶことが、幸福度を大きく左右します。
ポイント
- 時間は有限:自由に使えるのは1日8〜10時間ほど
- 人間関係はトレードオフ:誰かを優先すれば、他の何かを諦めることになる
- 自分にとっての幸せを基準にする:
- お金より人間関係に価値を感じる人もいれば、逆もある
- 「自分に合った幸福の形」を知ることが大事
FAQ
Q1: 投資を始めたいけど怖いです。どうすれば?
A1: 個別株や短期売買はギャンブル性が高いですが、全世界株インデックスファンドの長期積立ならリスクは大きく分散されます。
Q2: マイホームは絶対ダメ?
A2: ライフスタイルによっては有効ですが、住宅ローンは大きなリスク。少なくとも「不動産=投資」と理解して選択することが重要です。
Q3: FIREは本当に不幸になりますか?
A3: 完全リタイアは孤独になりやすいです。理想は「好きな仕事を緩く続けるプチFIRE」です。
まとめ
- 資産形成編
- 損切りや分配型ファンドは避ける
- 円資産だけに偏らず、世界株インデックスに分散
- マイホーム購入はリスクを理解したうえで選択
- FIREは「完全リタイア」より「プチFIRE」が現実的
- 人間関係編
- 複雑な社会では「誰に時間を使うか」を見極める
- 自分にとっての幸福の定義を知り、無理のない関係を築く
最終的に、 「お金の分散」と「人間関係の整理」こそが無理ゲー社会を攻略するカギ だと言えます。

