この記事では、評論家であり作家の岡田斗司夫さんがYouTubeで語った「ネガティブ思考は悪くない」「悩みとの向き合い方」について、初心者向けにわかりやすくまとめます。ネガティブな感情を抱えている方、ポジティブでいなければと焦ってしまう方にぜひ読んでいただきたい内容です。
ネガティブは正常で自然なことと受け止めよう
岡田さんは、「冷静で頭がいい人ほど、ネガティブになるのが自然」と語っています。ポジティブでいられるのは一種の「脳内麻薬」のようなもので、むしろネガティブな方が人間として普通だという考え方です。
ネガティブ思考は戦略?
- ネガティブに考えることで自分を守ろうとする「無意識の戦略」
- 傷つかないようにリスクを避けるための本能的な防衛行動
- ポジティブは気質に近く、戦略とは違うもの
つまり、ネガティブになることを責める必要はなく、「戦略の一つ」として捉えることで、自己否定のループから少し抜け出すことができます。
ネガティブと思考の「塩梅(あんばい)」が重要
岡田さんは「ネガティブが悪いのではなく、その“分量”が重要」と語ります。
- ネガティブは「ちょうど良い加減」に調整することが大事
- 1日3つ以上同じ悩みを考えないなど、自分なりの制限を設ける
- ポジティブすぎる人も失敗を繰り返すので、どちらにも落とし穴はある
ネガティブ思考を完全に否定せず、「コントロールする」ことがポイントです。
ネガティブとうつは別物
岡田さんは「ネガティブと思考パターン」と「うつという病状」は別物だと明確に区別しています。
- ネガティブは思考のクセ(戦略)
- うつは心と体の病気(状態)
- たとえネガティブ思考であっても、うつにならない人もいれば、ポジティブな人でもうつになることはある
健康的な生活をしていても風邪を引くように、誰でもうつになる可能性はあります。ネガティブであること=病気ではありません。
悩みすぎないための「悩み時間の設定」が有効
動画の中で岡田さんは、「悩む時間を決める」ことを強く推奨しています。
悩み時間の実践方法
- 1日1時間だけ悩む時間を決める
- 前半30分:情報収集
- 後半30分:ノートに悩みを書き出す(新しい情報は見ない)
この方法を繰り返すことで、悩みとの向き合い方に「メリハリ」が生まれます。悩みの長期戦には、オンとオフの切り替えが大切だと岡田さんは強調しています。
身体コンディションと心はつながっている
「寒い」「空腹」「寝不足」など、身体的な不調が心の状態にも大きく影響を与えます。
- 自殺したくなる時は、単純に「寒くてお腹が空いているだけ」という例も
- 身体を温めたり、甘いものを食べたりすることで気持ちが落ち着くこともある
- 悩む前には「悩む準備運動(心と身体のケア)」が大事
心と体を切り離さず、どちらも整えることが大切だと岡田さんは語ります。
夜に悩むのは危険!「魔の時間帯」を避ける工夫
人間は夜になると、不安やネガティブ思考が強まりやすい傾向があります。岡田さんは「夜11時以降に悩むのは禁止」と提案しています。
- 夜は本能的に「不安」が強くなる時間帯
- 悩みを紙に書き出して、翌朝に考えるようにする
- 悩みたくなっても「今は15時だから、17時に悩もう」と自分に言い聞かせる
このような「時間管理」で、感情のコントロールがしやすくなります。
FAQ
Q1: ネガティブであることは悪いことですか?
A1: いいえ、ネガティブは人間として自然な反応です。問題は「過剰なネガティブ」なので、自分に合ったバランスで調整することが大切です。
Q2: ポジティブに変わるにはどうすればいいですか?
A2: ポジティブは性格ではなく「脳内の状態」によることが多いので、無理に変えるのではなく、ネガティブ思考を戦略として活用する方が現実的です。
Q3: どうしても悩みが止まらない時は?
A3: 「悩む時間を決める」「夜は悩まない」「身体をまず整える」など、小さなルールを設けることで、思考の整理と安心感が得られます。
まとめ
岡田斗司夫さんの言葉から学べることは、「ネガティブは悪ではなく、正しい扱い方がある」ということです。ポジティブでいなければダメ、という現代の風潮に疲れた方は、自分の「悩みの性質」を見直してみてください。
- ネガティブは戦略であり、考え方のクセ
- 悩みには時間と方法を設定し、向き合い方を工夫する
- 心と体のバランスを大切にしよう
自分の「悩む力」をうまく活かし、無理なく前に進める方法を見つけてみましょう。