暑い夏に欠かせない「サーキュレーター」ですが、最近SNSやネット広告で「1秒で室温を20度下げる」と謳う“怪しい商品”による被害が相次いでいます。
この記事では、実際の被害事例をもとに、偽広告の見分け方や対策についてわかりやすく解説します。
SNSや通販サイトに出回る“偽広告”の実態
最近、インスタグラムやネットの広告で以下のようなキャッチコピーを見かけた方はいませんか?
- 「アイリスと東京工業大学が共同開発!」
- 「たった1秒で室温20度下げる!」
- 「1日あたり2円で超省エネ!」
このような広告は、見た目は本物らしく作られていますが、実は全くのウソ。
広告に記載された企業や団体はすべて関与を否定しています。
実際に届いた商品は「うちわレベル」
被害者が実際に注文した商品は、
- 小さな箱に入った安っぽいプラスチック製
- 広告で見たような強力な風は全く出ない
- 風量は「うちわで仰いだ程度」
まるでおもちゃのような粗悪品だったそうです。
偽広告が悪質な理由
- 有名企業や大学の名前を勝手に使用
- アイリスオーヤマ
- 東京工業大学
- グッドデザイン賞
- 省エネ大賞
- 日本気象協会
これらの企業・団体はすべて「無関係」であることを公式に発表しています。
- 消費者の不安を煽る巧妙な広告
- 「猛暑」「節電」「環境に優しい」など、時事ネタや不安心理に訴える
- 目を引く動画や画像で購入を誘導
- 中国系の通販サイトが多く、返金・返品は困難
- 返金要求をしても返信なし
- 運営元の情報が不明確
被害に遭わないための5つのチェックポイント
1. 極端すぎる効果を謳っていないか?
「1秒で20度下げる」など、物理的に不可能な表現は要注意です。
2. 日本語が不自然ではないか?
「1日あったり2円」など、おかしな日本語は偽サイトの特徴です。
3. 大手企業や有名団体の名前を勝手に使っていないか?
公式サイトで情報を確認しましょう。
4. 口コミが極端に良すぎないか?
不自然な日本語や★5つの高評価レビューは信用できません。
5. 価格が異常に安すぎないか?
「2台で8,990円」など、不自然に安すぎる場合は要注意です。
被害にあったらどうする?
- まずは消費者センターに相談(消費者ホットライン:188)
- 支払いにクレジットカードを利用した場合はカード会社に連絡
- SNSや通販サイトの運営元にも通報
被害にあった場合、泣き寝入りせず必ず行動を起こしましょう。
FAQ
Q1:本当にアイリスオーヤマや東京工業大学が関わっているの?
A1:公式に「一切関与していない」と発表されています。偽広告に注意しましょう。
Q2:SNS広告は全部怪しいの?
A2:すべてが怪しいわけではありませんが、極端な効果・価格・日本語に注意しましょう。
Q3:もし注文してしまったら返金は可能?
A3:海外サイトの場合、返金は非常に困難です。早めに消費者センターやカード会社に相談を。
まとめ
「1秒で室温20度下げる」などの極端な広告はすべて偽広告です。
本当に効果のある商品は、信頼できるメーカーや販売店から購入しましょう。
被害を防ぐためには、「ちょっと怪しいかも?」と思ったらまず立ち止まることが大切です。

