この記事では、池田光史さんの著書『歩く マジで人生が変わる習慣』をもとに、日常の「歩く」というシンプルな行動がどれほど人生に良い影響を与えるかについて解説します。
「なんとなく健康に良さそう」と思っていた“歩くこと”には、実は科学的にも証明されたすごいメリットがたくさんあるんです。
歩くことでアイデアが湧きやすくなる理由とは?
仕事や勉強で煮詰まったときに、散歩をすると気分がスッキリした経験はありませんか?
実はこれ、気のせいではありません。スタンフォード大学の研究によれば、歩いている時の方が創造力が最大60%も高まることが分かっています。
歩行が脳に刺激を与える
- 歩くことで脳への血流が増え、前頭葉が活性化します。
- スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなど、世界のリーダーたちも“歩きながら会議”を実践。
- 歴史的な偉人たちも、アイデアを出すために歩くことを重視していました。
つまり、歩くことは「考える力を引き出す行動」だといえるのです。
歩くと脳の記憶力がアップするって本当?
はい、本当です。特に記憶や学習に関わる「海馬」という脳の領域が、ウォーキングによって拡大することが科学的に示されています。
認知症予防にも効果あり
- 週に3回、15分以上歩くだけでアルツハイマー発症率が35〜40%も低下。
- 歩くことでBDNF(脳由来神経栄養因子)という“脳の栄養剤”が増加。
これにより、加齢とともに縮小する脳の機能を維持・向上できるのです。
歩くことは身体にも大きなメリットがある
歩くことによって得られる身体的メリットも非常に多いです。
主な健康効果は以下の通り:
- 血糖値や血圧の改善
- 長寿につながる
- がんや心疾患のリスク低下
- 不眠改善やストレス軽減
- 脳卒中のリスク軽減
寿命が3年以上伸びるというデータも
アメリカの研究では、週に150分以上ウォーキングしている人は、運動しない人よりも寿命が3.4〜4.5年延びることが分かっています。
座りすぎは“新しい喫煙”と言われるほど危険
歩くことの重要性と対照的に、座りすぎには大きなリスクがあります。
- 1日11時間以上座っている人は、死亡リスクが40%アップ。
- 座りすぎによって、血流悪化・高血圧・糖尿病・不眠・集中力低下など様々な問題が発生。
- AppleのCEOも「座ることは新しい喫煙」と警告。
1時間に1回は立ち上がろう
運動していても、長時間座りっぱなしではその効果が相殺されてしまいます。
Apple Watchなどのデバイスを活用して、1時間に1度は立ち上がる習慣をつけることが大切です。
現代人は思っているより歩いていない
日本人の1日の平均歩数は約6100歩。厚生労働省が推奨する8000〜10000歩には届いていません。
テクノロジーの進化で便利になった反面、私たちは歩く機会をどんどん失っています。
歩くのに適した靴選びも大切
歩くことの効果を最大化するには「靴選び」も重要です。
避けたい靴
- つま先が細い革靴やハイヒール
- クッション性が高すぎる靴
おすすめはベアフットシューズ
- つま先が広く、地面の感覚が足にダイレクトに伝わる
- 薄くて軽い構造で自然な歩行をサポート
- ブランド例:アルトラ、ビブラムファイブフィンガーズ
ただし、いきなり履き替えるのではなく、現在の靴に不安がある人や足の健康に悩んでいる人から試すのがベターです。
FAQ
Q1: どのくらい歩けば健康に効果がありますか?
A1: 週に3回、1回40分程度のウォーキングがおすすめです。初心者は15分から始めても十分効果があります。
Q2: 室内でのウォーキングでも効果はありますか?
A2: はい、あります。ただし外を歩く方がアイデアの創出や気分転換にはより効果的とされています。
Q3: 普通のスニーカーでも問題ないですか?
A3: 基本的には問題ありませんが、足に不調がある場合はベアフットシューズの検討もおすすめです。
まとめ
「歩く」という行為は、私たちが思っている以上に脳にも体にも良い影響を与えます。
ポイントは以下の通りです。
- 創造性アップ:アイデアが浮かびやすくなる
- 記憶力向上:脳の海馬を刺激し、認知症予防にも
- 健康寿命を延ばす:血糖・血圧改善、長寿、ストレス軽減
- 座りすぎ対策が必要:1時間に1回は立ち上がること
- 歩く靴も重要:ベアフットシューズで自然な歩行を取り戻す
一番身近でお金もかからない“歩く”という習慣。
今日から少しずつ取り入れて、健康的な人生を手に入れてみませんか?

