人からネガティブな話や愚痴を聞かされると、こちらまで気分が落ち込んでしまうことがありますよね。精神科医・樺沢紫苑さんは、ネガティブな話の聞き方について、「ポジティブな部分を引き出すこと」が重要だと述べています。この記事では、樺沢先生のアドバイスを元に、ネガティブをぶつけられたときの具体的な対処法を解説します。
ネガティブな話を聞きすぎるとどうなる？
ネガティブな話を聞きすぎると、次のような悪影響があります。
- 相手のネガティブ思考が強まる → 話せば話すほど、本人のストレスが解消されるどころか増幅される。
- 自分まで気分が落ち込む → 共感しすぎると、自分も同じようにストレスを感じてしまう。
- 何のメリットもない → ただの愚痴を聞き続けても、解決にはならず、お互いにとってマイナスになる。
では、どのように聞けばよいのでしょうか？
ネガティブな話を聞くときのポイント
1. ネガティブな話を「ただ聞く」だけではダメ
「ひたすら話を聞くことがカウンセリングでは重要」と思われがちですが、樺沢先生は「それは間違い」と指摘しています。
▶ ポジティブな部分にフォーカスする
例えば、以下のように質問を切り替えましょう。
- 「最近、楽しかったことは何かあった？」
- 「うまくいったことは？」
- 「会社で何か良いことはあった？」
これにより、相手の気分が少しずつ上向きになります。
2. ネガティブな話を100％聞かない
ずっとネガティブな話を聞いていると、自分も引きずられてしまいます。樺沢先生は「90％ネガティブ、10％ポジティブ」のように、少しずつポジティブな要素を混ぜることを推奨しています。
▶ ポジティブな話題を盛り込むテクニック
- 「それはそれとして、これからどうしたい？」 と未来志向の質問をする
- 「でも、良いこともあったんじゃない？」 とポジティブな側面を探す
- 「何か楽しみなことはある？」 と前向きな話題に持っていく
3. 「のれん」のように聞く
深刻なネガティブな話を聞くとき、自分も影響を受けてしまうことがあります。これを防ぐために、話を「のれん」のように受け流すイメージを持つとよいでしょう。
▶ キャッチャーミットではなく「のれん」で受ける
- しっかりと受け止めすぎると、自分もネガティブに引っ張られる
- 受け流すことで、相手の話を聞きつつ自分の心を守る
- 「そうなんですね」「大変だったね」と軽く受け止めるだけで十分
ネガティブな話をする人への対応策
1. 無理に共感しない
共感しすぎると、自分も気分が沈みます。ニュートラルな態度で話を聞き、「そうなんですね」と淡々と対応するのがベストです。
2. 「ガス抜き」なら時間を区切る
- 友達の愚痴を聞くときは、「10分だけね」と時間を決める
- 「ちょっと気分転換しよう！」と話題を変える
3. 最後に楽しい話で締めくくる
どんなにネガティブな話を聞いた後でも、「最近、何か楽しかったことは？」と最後にポジティブな話をすることで、お互いの気分が軽くなります。
まとめ
ネガティブな話を聞かされると、自分の気分まで落ち込んでしまいます。しかし、次のような方法を意識すれば、うまく対処できます。
- ネガティブな話を100％聞かない（ポジティブな要素を引き出す）
- 「のれん」のように受け流す（深刻に受け止めすぎない）
- 「未来志向」の質問をする（これからどうしたい？ など）
- 時間を区切る＆最後に楽しい話で締める
こうした工夫をすることで、ネガティブな話に引きずられず、相手も前向きになれるかもしれません。ぜひ試してみてください！
