ノースサファリサッポロは札幌市南区にある人気の体験型動物園ですが、近年、看板の違法設置問題が取り沙汰されています。特に、国道230号沿いの国有地に無許可で設置された看板が問題視されており、行政からの指導が行われています。本記事では、この問題の経緯や行政の対応、今後の動向について詳しく解説します。
ノースサファリサッポロの看板違法設置とは
違法とされる看板の概要
ノースサファリサッポロは、国道230号沿いに計5か所の看板を設置しています。これらの看板は、鉄パイプなどを組んで作られており、中には縦1.5メートル、横3メートルの大型看板もあります。
しかし、これらの看板は国有地に無許可で設置されているため、道路法に違反しているとされています。国土交通省や札幌市は、運営会社であるサクセス観光に対し、度重なる行政指導を行ってきました。
行政の対応と運営会社の反応
札幌市は看板の違法設置を確認後、何度も行政指導を行いましたが、サクセス観光は撤去に応じていません。そのため、市は撤去命令を検討している状況です。
国土交通省もこれまでに8回以上の口頭指導を行い、看板撤去を求めています。しかし、運営会社は「道順が分かりづらいため看板が必要」との理由で撤去に応じる姿勢を見せていません。
ノースサファリサッポロの違法建築問題
無許可で開設された動物園
この問題は看板だけにとどまらず、ノースサファリサッポロ自体が無許可で開設された動物園である点とも関連しています。
同園は市街化調整区域に位置しており、本来であれば動物園の運営には特別な許可が必要です。しかし、サクセス観光はその許可を得ずに運営を続けているため、違法建築物と見なされています。
約150棟の違法建築物の存在
開業以来20年近くにわたり、同園は無許可で営業を続けています。現在では、約150棟もの違法建築物が存在するとされており、札幌市はこれらの建物に対しても撤去命令を検討しています。
過去には市の指導に対して「改善する」との回答をしたこともありましたが、実際には違法建築物の数が増えているため、行政側はその悪質性を指摘しています。
今後の展開と課題
行政の強制撤去の可能性
現時点でサクセス観光は看板撤去に応じていないため、今後は強制撤去が実施される可能性があります。違法建築物に関しても、行政の対応が注目されています。
また、無許可営業に対する罰則や、今後の営業継続の可否についても、行政の判断が問われる問題となっています。
運営側の対応次第で変わる未来
運営会社が今後どのように対応するかによって、ノースサファリサッポロの存続は大きく左右されます。違法状態を解消し、適正な手続きを踏むことで、動物園としての存続が可能になるかもしれません。
FAQ
Q1: ノースサファリサッポロの看板はなぜ違法なのですか?
A1: 国道沿いの国有地に無許可で設置されているため、道路法に違反しています。
Q2: 行政指導の回数はどれくらいですか?
A2: 札幌市や国土交通省がこれまでに複数回指導を行っており、国交省は少なくとも8回の口頭指導をしています。
Q3: ノースサファリサッポロは今後営業を続けられますか?
A3: 現在の違法状態が解消されなければ、営業の継続は難しくなる可能性があります。
まとめ
ノースサファリサッポロの看板違法設置問題は、動物園の無許可営業や違法建築物の問題とも密接に関係しています。行政の指導に対して運営側が対応しない状況が続いているため、今後の展開が注目されます。
適正な許可を取得し、法令を遵守することで、動物園としての存続が可能になるかもしれません。今後の行政対応や運営側の動きに引き続き注目が集まります。