北海道は記録的な暖冬と雪不足に見舞われていますが、道内の冬のイベントは工夫と努力で乗り切ろうとしています。この記事では、「さっぽろ雪まつり」「氷濤まつり」「ガリンコ号」の現状と対応策を詳しくご紹介します。
さっぽろ雪まつり:少雪でも予定通り開催へ
2025年の「さっぽろ雪まつり」は、大通会場、つどーむ会場、すすきの会場の3つで例年通り開催されます。
雪像作りの現状と課題
- 暖気の影響
雪像が溶ける日もありましたが、陸上自衛隊の雪像制作隊は溶けた部分の修復を進め、作業は予定の70%まで完了。スケジュール通り進行しています。 - 担当者のコメント
「毎年不安があっても成功させているので大丈夫です」と、自信を持って取り組んでいます。
少雪の中での工夫
- 例年より雪が少ないため、効率的な雪の利用と加工技術が重要となっています。
氷濤まつり:過去の失敗を教訓に
千歳市の支笏湖畔で行われる「氷濤まつり」は、2月1日の開幕に向け準備が進んでいます。
厳しい環境の中での挑戦
- 2024年の教訓
昨年、一部の氷像が溶けて会期途中で中止となりました。 - 2025年の工夫
- 氷の厚さを例年の1.5倍にして強化。
- 氷像に水をかけるポンプを1台から2台に増設し、水圧を上げて氷の付き具合を改善。
委員長のコメント
「暖冬で大変だが、氷自体が美しく仕上がっており、きれいな氷を見せられる」と自信を見せています。
ガリンコ号:流氷がなくても楽しめる
紋別市の流氷砕氷船「ガリンコ号」も、流氷の量が少ない中で運行を続けています。
現状
- 2025年は流氷の南下が遅れ、砕氷船が水しぶきを上げて進む状況です。
- それでも予約は好調で、インバウンド客を中心に約200人が冬の海を楽しんでいます。
観光客の声
- 「流氷が見られず残念だが、自然相手なので仕方ない」と、次回への期待を持つ声も多いです。
暖冬と少雪が与える影響と対応策
共通の課題
- 雪不足や気温の上昇でイベント準備が遅れる場合がある。
- 自然環境の影響がイベント運営に直接関係する。
各イベントの対応
- さっぽろ雪まつり
- 雪像修復作業と効率的な雪の利用で対応。
- 氷濤まつり
- 氷像の強化と水圧ポンプの増設で氷の品質向上を図る。
- ガリンコ号
- 流氷がない場合でも冬の海の体験を提供。
FAQ
Q1: 暖冬や少雪は今後の冬のイベントに影響しますか?
A1: 気候変動による影響は懸念されていますが、主催者は創意工夫を凝らしてイベントを続ける努力をしています。
Q2: 流氷は見られない可能性がありますか?
A2: 2025年のように流氷の量が少ない年もありますが、砕氷船の体験そのものを楽しめます。
Q3: 雪まつりの雪像が溶けた場合はどうなりますか?
A3: 制作隊が迅速に修復し、雪像の維持に努めています。
まとめ
暖冬と少雪の影響を受けながらも、北海道の冬のイベントは工夫と努力で開催に向けて準備が進められています。さっぽろ雪まつりや氷濤まつり、ガリンコ号といった魅力的なイベントは、観光客や地元住民に楽しみを提供し続けています。この冬、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

