この記事では、YouTubeチャンネル「シンプリーライフ」の動画「【現実は幻】もっと早く知っていればよかった…うまくいかないのは『ぜんぶ無意識のせい』でした」の内容をもとに、「現実とは何か?」「自由意思は存在するのか?」といったテーマについて、初心者にもわかりやすく解説していきます。
無意識が行動を決めている?私たちの意思は幻想なのか
「あなたは自分の意思でこの動画をクリックしましたか?」という冒頭の問いかけに始まり、動画では私たちが「自分で決めた」と思っている行動のほとんどが、実は無意識によってすでに決められていたという驚くべき科学的事実を紹介しています。
無意識の決定が先、意識は後づけ
- 有名な「リベット実験」では、意識的に行動を決める0.35秒前に脳の活動が始まっていたことが判明。
- さらに、2008年の研究では、意識が決定を自覚する7秒前に、脳の活動からその行動を予測できたと報告されています。
つまり、「私はこれを選んだ」と思っているその選択すら、すでに無意識が決めていた可能性が高いのです。
現実は脳が作り出したシミュレーションにすぎない?
動画では「現実」についても驚くべき視点が紹介されています。
脳は常に“仮想現実”を生きている
- 脳は五感からの電気信号をもとに“世界モデル”を作っている。
- つまり、目の前のリンゴが「赤くて美味しそう」と感じるのは、脳がそう解釈しているだけで、外界に“赤”そのものが存在しているわけではない。
このように、「現実」は脳が“解釈”した世界であり、人それぞれ異なる仮想現実を生きていると考えられます。
自分の物語は無意識が作っている
「私って〇〇な性格だから」と思っているその「私」も、実は無意識に作られたストーリーかもしれません。
左脳に住む“物語作家”
- 左脳は現実の出来事に因果関係を無理やり当てはめて、「自分が決めた」というストーリーを作る性質があります。
- 実験では、右脳が描いた絵の理由を知らない左脳が、とっさに“理由”を創作するという現象が観察されました。
つまり、私たちの「私はこうだから」という認識も、脳が一貫性を保つために無意識に作り出した“物語にすぎないのです。
心が現実を作っているという仮説
ここで紹介されるのが「心が現実を投影する」という“鏡の法則”。
- 自分の心の状態が、目の前の現実に映し出される。
- 同じ職場でも「最悪」と思う人と「ありがたい」と思う人がいるのは、心の在り方の違いによるもの。
さらに、シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)や量子もつれ、集合的無意識の概念も紹介され、私たちは1つの大きな意識ネットワークに接続されている可能性があるという壮大な仮説に触れています。
FAQ
Q1: 自由意思は本当に存在しないのですか?
A1: 実験では、意思決定の前に脳が反応していたことが示されており、「意思」は後付けの可能性が高いとされています。
Q2: 現実が脳の幻想なら、私たちは何を信じればいい?
A2: 外界そのものではなく、自分の「解釈」や「物語」が現実を構成していると理解することで、視点を変えることができます。
Q3: 無意識が未来を知っているって本当?
A3: 脳の活動が意識の数秒前から始まっているという研究結果から、無意識が未来の行動を“予測”しているように見えることがあります。
まとめ
この動画で紹介された内容は、私たちの常識を大きく覆すものでした。
- 現実は脳が作り出した仮想世界であり
- 自由意思は幻想であり
- 私たちは無意識によって動かされている
とするならば、「私」という存在は思っていた以上にあやふやで、同時に新しく書き換えることができる可能性を秘めているとも言えます。
「全部無意識のせい」と気づくことが、逆に「人生を自分の意識で創造し直す」ための第一歩になるのかもしれません。