札幌市南区に位置する動物園「ノースサファリサッポロ」が、無許可で施設を建設・営業していた問題で、札幌市は都市計画法に基づく除却命令を検討しています。この命令が発令されれば、動物園は事実上の閉園を余儀なくされる可能性があります。
ノースサファリサッポロの無許可営業の経緯
ノースサファリサッポロは、宅地や商業施設の開発が制限される「市街化調整区域」において、2004年から無許可で建設工事を行い、2005年に開園しました。札幌市は開業前から無許可の建設を確認し、運営会社であるサクセス観光に対して許可を取得するよう行政指導を続けてきましたが、再三の指導にもかかわらず、運営会社は応じていませんでした。
除却命令の検討とその影響
札幌市は、都市計画法に基づき、ノースサファリサッポロの施設に対して除却命令を検討しています。この命令が発令されれば、動物園の全ての建物を撤去する必要があり、事実上の閉園となる可能性があります。これにより、動物たちの飼育環境や今後の行き先についても懸念が広がっています。
運営会社の対応と今後の展開
運営会社であるサクセス観光は、これまで札幌市からの行政指導に応じておらず、現在も具体的な対応策を示していません。ノースサファリサッポロは「市からも会社からも何も聞いていない。何もお答えできない状態」とコメントしています。今後、除却命令が正式に発令されるか、また運営会社がどのような対応を取るかが注目されます。
FAQ
Q1: ノースサファリサッポロは現在も営業していますか?
A1: はい、2025年2月1日現在、ノースサファリサッポロは営業を続けています。
Q2: 除却命令が発令された場合、動物たちはどうなりますか?
A2: 除却命令が発令され、施設が撤去される場合、動物たちの新たな飼育場所の確保が必要となります。運営会社は動物たちの行き先を検討する責任がありますが、具体的な計画はまだ明らかにされていません。
Q3: 他の動物園や施設への影響はありますか?
A3: この事例は全国的にも前例が少ないため、今後、他の動物園や類似施設に対する規制や法令遵守の意識が高まる可能性があります。
まとめ
ノースサファリサッポロの無許可営業問題は、長年にわたる行政指導にもかかわらず改善が見られなかったことから、札幌市が除却命令を検討する事態に至りました。今後の動向や動物たちの行き先について、引き続き注視が必要です。

