2021年の大晦日に放送された『第72回NHK紅白歌合戦』の平均視聴率が、歴代最低を更新したとのニュースが2022年1月2日に発表されました。
NHK紅白歌合戦の視聴率が歴代最低を更新!
2年ぶりの有観客開催となった2021年おおみそかのNHK紅白歌合戦。
発表された平均視聴率は以下の通り。
- 第1部:31・5%
- 第2部:34・3%
※ビデオリサーチ調べ、関東地区
過去最低だった2019年の視聴率を下回り、最低視聴率を更新したとのことです。
昨年の2020年は「巣ごもり」となったせいもあってか、40%の大台に復帰していたのですが、結局大きく下げることになってしまっています。
視聴率低下の原因は?目玉の歌手がいなかった?
視聴率が大きく下がった原因はいったいなんだったのでしょうか?
一番言われているのは話題となる大物歌手がいなかった、という点です。
当初予定されてたい松田聖子さんも出場辞退となりましたし、2021年に話題となった歌手も不在。目玉となる話題作りも出来なかった、ということが一般的に言われている部分のようです。
しかし、年々平均視聴率が落ちている原因としては、やはり視聴者とテレビ局の考え方が乖離している点ではないかと思われます。
近年NHKでは若い人に向けた紅白歌合戦が主流となりつつあります。しかし、もともとテレビを見ない若者をターゲットにしても、視聴率は上がるはずもありません。なのに、若手の歌手やオタク向けのコンテンツを増やしています。
さらに演歌歌手も年々出演者が減り、高齢者は完全に紅白を見なくなってきている点も見逃せません。
結局の所、紅白を見たいと思っていた往年の視聴者である高齢者を無視し、テレビを見ない若者にシフトするというチグハグな対応が視聴率の低下を招いているとしか思えません。
こうなるとますます今後、視聴率は下がっていくことでしょう。一度離れた視聴者を取り戻すのはたいへんなことですから。
数年後には紅白歌合戦の視聴率が20%台に落ち込んでいるのではと考えられます。それもNHKがよく言う「多様性」ならば、それも一つの良い回答なのかもしれませんね。