新聞は今や斜陽産業の一つとして名高いですが、コロナ禍においてさらに発行部数が激減しているとのことです。
いったい何が起きているのでしょうか?
新聞の発行部数ランキング2021年 各社共に激減している現状
2021年3月の朝刊の新聞発行部数が公表されています。
各社の発行部数ランキングと前年同月比は以下のとおりです。
新聞各社 | 2021年3月部数 | 前年同期差 |
---|---|---|
読売新聞 | 7,154,983 | ▲572,627 |
朝日新聞 | 4,755,806 | ▲435,614 |
毎日新聞 | 2,009,556 | ▲287,102 |
日経新聞 | 1,880,341 | ▲219,472 |
産経新聞 | 1,216,588 | ▲125,165 |
西日本新聞 | 487,031 | ▲32,485 |
一般紙合計 | 29,667,658 | ▲2,337,386 |
新聞離れという言葉はずいぶん前から言われていることでしたが、コロナ禍によってさらに激減しているというのは注目に値するところです。
普通に考えれば、家にいる時間が増えているのだから、むしろ新聞の読む時間的余裕は増え、発行部数が増えても良いようなものですが、そうはならなかった。
ちなみに朝日新聞においては巨額赤字に転落したとのことで、会社の存続も危うい状況のようです。
ネット利用は年々右肩上がりで増大
対してネット利用者・利用時間は年々右肩上がりで増大しているようです。
上記の総務省のリンク先には主なメディアの利用時間と行為者率についてのデータが公表されています。
それによると新聞購読率・時間共に全年齢で大幅に減少しています。
上記のデータはコロナ前なので、2020年・2021年のデータが参入されたらさらに驚きの結果になることでしょう。
注目すべきは「ネット利用」の増加です。
なんと全年齢でネット利用は大幅に増加傾向にあります。
若い世代で増加しているのであれば、そうだろうなで終わるのですが、50代・60代においても年々大幅に増加。
つまり新聞購読率が下がってネット利用が増えた、と単純にいえばそういった結果になったということですね。
今や一人1台スマホを持つ時代です。ネット利用に関しては今後しばらくは増えることはあっても減ることはきっと無いのでしょう。
新聞各社においては、今後10年でどれだけ生き残っているのか?と思わずにいられません。